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くらしの循環 / 西伊豆町

西伊豆へ見学ツアーの続き。

(松崎町はこちら) (南伊豆町はこちら)


二日目の午前中は、

本枯れ田子節づくりをされているカネサ鰹節商店さんへ。

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きれいな形のカツオ節をつくるための

切り方・おろし方があること。

骨抜きをして、抜いて出来た穴を埋める作業、

そして焙乾と天日干しの工程などなど。

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焙乾とは、薪を燃やして煙を利用して乾燥させること。

切ったカツオを籠に並べて燻して水分を抜いていきます。

水分を抜く工程には、伊豆田子節の製法である4回以上の

カビ付け天日干し乾燥を繰り返すことで本枯れ鰹節となり、

約半年の時間がかかるもの。

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とても手間暇のいる食材であり、

お土産に買った鰹節ご飯。

五代目の芹沢さんをはじめとしたつくり手のみなさまに

美味しい鰹節をありがとう、そう思いながら食べました。

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つくり手の声を直に聞くことができて、

とても新鮮な気持ちになり、勉強になり、

その時は、あまりにも話が深くて、

ただただ頷くことしかできませんでした。



その中で、共感できることもありました。


美味しい鰹節を作るために必要なこと。


ここまで書いてきた製法はもちろんですが、

外的要因に左右されること。


それは、海の環境を守ること。

プランクトン豊富な良好な海を守っていくこと。


次に、良好な海を作っていくためには、

山・森が元気であること。


山・森が元気である状態とは、

ひとが山に入り、手入れをし続けていくこと。


山の生物多様性を守ることが、

ミネラル豊富な川の水を育み、海へと流れる。


山・森と海は繋がっている。


その結果、美味しい鰹節を食べることができるわけです。


カネサ鰹節商店さんが焙乾に使う薪は、

その地域の山の木を使っています。


言い換えると、薪を買うってこと。

山の手入れをしている方々に、お金を支払うということ。

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この関係性が、未来ある暮らしの循環 です。


わたしは、日本の山の木を使った家づくりをする建築士。


建築士のわたしと、鰹節が繋がるなんて、

とても嬉しい発見でした。


丁寧な説明と貴重なお時間をくださった

カネサ鰹節商店の芹沢さん、ありがとうございました。

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濃厚な午前中の体験はここまでとして、

またまた濃厚な午後の話は、後日にいたします。


Den
設計室 新浩司
仕事のこと 里山のこと





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by Den-kn | 2016-06-23 18:55 | くらしの循環 | Comments(0)